SPIRIT TO THE FUTURE
出典:東京文化ビジョン(東京都/平成27年)
美術館や劇場等、東京には、あらゆる地域に、あらゆる文化資源が数多くあります。都が実施した「平成25年度国別外国人旅行者行動特性調査」における外国人旅行者が訪問した場所の上位を見ても、「新宿」は美術館・博物館・劇場・映画館・寄席等、多彩な文化資源が集積し、「浅草」は大衆芸能発祥の地として近代以後、興行街として発展してきました。「秋葉原」は世界的にポップカルチャーの代名詞ともなっており、「原宿」は世界の注目を浴びるファッションの街です。
これら地域の文化資源を活用した事業展開例としては、アーツカウンシル東京が地域NPO等と連携し、江戸情緒漂う「神楽坂」において、地域一帯を会場とし、伝統芸能の魅力を街なかの至る所で発信するイベント「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり」等があります。
●[骨董通り] 計画地東側の骨董通りは、江戸時代より生活のための骨董品、古美術商が集積しているほか、多くの画廊やギャラリーが立地している。
計画地は、日本有数のにぎわい・観光拠点である銀座、歴史や文化のまちである日本橋、広域交通拠点である東京駅に囲まれた地域にあり、東京文化ビジョンでは、計画地を含む「東京駅周辺地域」は、「都市開発などと連動して文化資源の整備を推進し、特徴的な芸術文化資源を持つ地域」として位置づけられている。
また、計画地周辺には、三井記念美術館・出光美術館・東京ステーションギャラリー・三菱一号館美術館・東京国立近代美術館フィルムセンター等の美術館や、伝統文化を継承する歌舞伎座、銀座能楽堂などの文化施設のほか、計画地東側の骨董通りには、江戸時代より生活のための骨董 品・古美術商や、画廊・ギャラリーが集積しており、幅広い芸術・文化を享受することができる特徴的な文化拠点である。
飯田好日堂(古美術商)
Gallery Seek(ギャラリー)
本計画では、2020 年の東京オリンピック・パラリンピック大会を契機に、まちに開かれた芸術・文化拠点を形成することにより、東京駅周辺が有する特徴的な芸術・文化拠点としての魅力を更に際立たせ、文化都市・東京の魅力の向上・強化を図り、国内外からの来街者を誘引します。
A街区・B街区が一体となり、〈①誰もが気軽に芸術・文化を体感できる機会を提供する〉とともに〈②若手芸術家の育成、情報発信の場を提供する〉ことでオリンピックレガシーとしての次世代をに担う人材の育成を行います。
西洋美術・日本近代洋画の有数なコレクションをもつ美術館
国宝1点、重要文化財7点を含む、約2,500点のコレクションを拡大展示
著名な芸術家等が約2,300回土曜講座を公演するなど幅広い教育活動の展開
芸術文化の公共的な活動・組織が求められる登録博物館として登録
・1階の屋内外の広場等において、誰もがいつでも芸術に触れられる機会を創出
・若手芸術家の作品に触れられる機会を創出
エリアマネジメント協議会が中心となり2街区一体のアート・デザインのイベント等を開催することにより、芸術文化に関する幅広い視野を拡大する機会を創出
地域の小学生や高齢者など幅広い人々を対象に芸術文化に関するプログラムを開催することにより、芸術文化を身近に感じられる機械を創出
・若手芸術家の創作活動を刺激する交流スペース
・交流を促進し、創作活動を刺激する交流スペース
・デザイナーや企業の紹介等によるビジネスチャンスの提供
・作品を発表する機会を提供するプレゼンテーションホール、小型スタジオの整備
・デザイン品を展示、販売し幅広い世代に発信するデザインショールームの整備
エリアマネジメント協議会のメンバーが主体となり、若手芸術家に育成プログラムをプロデュース