新入部員の一年間

設計者として学び始めた彼らが、設計の基本から施工の知識までを習得する研修をご紹介します。

2020年度新入部員教育

2020年4月、新たに20名が
建築設計統轄部の仲間に加わりました。
これから設計者として活躍すべく学び始めた、
彼らの一年間をご紹介します。
2020年4月、新たに20名が建築設計統轄部の仲間に加わりました。
これから設計者として活躍すべく学び始めた、彼らの一年間をご紹介します。

1年間のスケジュール

1年間のスケジュール-2020年度
ものづくりの現場を知るの画像

2020.4~2020.10 作業所OJT 各地の建設現場へ現場係員として配属

ものづくりの現場を知る

それぞれの配属先における作業所OJTを通して、実際に形となっていく現場を肌で感じ
”ものづくり”の基礎や面白さを学びます。建物が人の手で作られていく、ということを実感することができます。
  • 櫻本敦士(計画設計)

    櫻本敦士(計画設計)
    「ネコってなんですか!?」現場は大学で学んだことのない用語が常に飛び交っていて、新しいことを覚えるのに毎日必死でした。
    しかし大変だからこそ大きな躯体が日に日に組みあがっていく姿には、何ものにも代えがたい大きな喜びと感動がありました。

2020.7.3 設計部教育(自己紹介) 自身の人となりをプレゼンする

魅力的なプレゼンテーションに挑戦する

設計部員の同期がどのような人となりなのか、プレゼンテーションの内容や発表の様子を通して知り、また互いに刺激を受け合うことによって、伝えたいことを伝えられる魅力的なプレゼンテーション能力を磨きます。
  • 常見奈央(構造設計)

    常見奈央(構造設計)
    各支店に配属された同期と約3か月ぶりに顔を合わせる機会とであったため、プレゼンはとても緊張した記憶があります。しかし、コロナ禍の中実際に顔を合わせてお互いのことを知れたことはこれからの業務において大いにプラスとなりました。

魅力的なプレゼンテーションに挑戦するの画像
環境に配慮したデザインについて考えるの画像

2020.9.11 設計部教育(環境) 環境設計について学ぶ

環境に配慮したデザインについて考える

空調負荷についての講義を踏まえ、新入部員が4班に分かれて環境に配慮したファサードのデザインについて提案します。また、限られた時間の中でプレゼンの用意まで行うことで、スケジュール感覚を養います。
  • 岡村知明(設備設計)

    岡村知明(設備設計)
    外皮負荷におけるガラス面の取得熱の大きさに対して、外壁の千鳥配置や可動ルーバーなど各班で多様な提案を行いました。意匠・構造・環境設備でそれぞれ異なる視点を持っており、課題を進めていく中での問題点の解決をチームとして実行できたと感じます。

2020.10~2020.12 集合研修① 工事・積算部門の知識を習得する

建物がつくられる仕組みを専門的に学ぶ

各工事及び積算についての講義を受け確かな知識を身に着け、建築に精通する人間としての素養を習得します。また、多くのグループワークを通して、技術系新入社員同士のコミュニケーションを深めます。
  • 金井哲平(設備設計)

    金井哲平(設備設計)
    コロナが騒がれる中、長期間の全体研修が初めて行われ研修実行してくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。研修では大まかな建築の流れを学ぶことができ、かつ発表の機会が多くさまざまな自分の考えを発信できるので成長が実感できました。

建物がつくられる仕組みを専門的に学ぶの画像
図面に触れ、手を動かし、仲間と考えるの画像

2020.10~2020.12 集合研修② 施工図を描き、基本的な納まりを学ぶ

図面に触れ、手を動かし、仲間と考える

実際の施工手順を踏まえて、原寸の施工図を手書きで作図することによって、建物のディテールやそのスケール感を学びます。納まりや施工について理解した設計者となるため、その基本を押さえます。
  • 小池雄大(設備設計)

    小池雄大(設備設計)
    実際に物件に関わるようになると、意匠・構造・設備が相互理解することの大切さや、どのような納まりでどのように施工するのかまで考えることの必要性を痛感します。建物の詳細な納まりを作図し、理解するこの研修はとても有意義なものでした。

2020.12.18 設計部教育(構造) 紙で橋を作る

架構の壊れ方を想像しながら、デザインを追求する

1kgの力をちょうど支えることができる1mの架構を紙で作り、そのデザイン性や合理性を追求します。チームで協力し、様々なアイディアを詰め込み自分たちの手で形にする、ものづくりのプロセスを学びます。
  • 樋口滝(構造設計)

    樋口滝(構造設計)
    いかに軽量化を行うかをテーマとして掲げ、制限された部材の中でどのように1kg持たせるかをチームで考えました。試行錯誤を繰り返し、チーム一丸となって考え、施工精度によるばらつきを極限まで減らしたことが結果につながったと考えています。

架構の壊れ方を想像しながら、デザインを追求するの画像
CAD・BIMの技術を習得し、設計部の実務を知るの画像

2021.1.5~ 設計部内研修 設計部に配属され、設計の基本を学ぶ

CAD・BIMの技術を習得し、設計部の実務を知る

本社設計部に3か月間仮配属となり実務の設計をするうえで必要な基礎技術や知識を習得します。設計部において、どのような部門があり、どのように建築プロジェクトが進んでいくのかについて学びます。
  • 櫻本敦士(計画設計)

    櫻本敦士(計画設計)
    この期間で学ぶ設計業務の概要、BIMの操作方法、図面作成などの知識や技術は、これから様々な業務を覚える基礎になります。先輩方のサポートも充実していて、わからないところは丁寧に教えてくれる環境はとても有意義な時間でした。

2021.3.3~3.5 設計部教育(短期設計) 寮施設を設計する

自身の成長を建築作品として表現する

これまでの研修を通して学んできたことを、意匠・構造・設備の新入部員が一体となって行う短期設計において表現します。一つのテーマに向かって、それぞれの主張を落とし込むという提案の難しさを体験できます。
  • 田中勇気(計画設計)

    田中勇気(計画設計)
    限られた時間の中で意匠・構造・設備を調整しながら一つの作品を完成させる大変さを学びました。また各班の発表を聞く中で、建築の醍醐味である案の多様性を感じるとともに、自分達の設計を見直す良い機会になったと考えます。

自身の成長を建築作品として表現するの画像

各グループの作品

  • Aグループ
    「地域×学習施設としての寮」

    Aグループ
  • Bグループ
    「くらしの舞台」

    Bグループ
  • Cグループ
    「『コ』の道」

    Cグループ
  • Dグループ
    「CUBE -キューブ-」

    Dグループ