新入部員『橋コンペ』
新入部員研修の一環として、『橋コンペ』を実施しています。
構造、意匠、環境設備の4人程度の混合チームに分かれて制限時間(200分)内にブリッジを作成し、
以下の項目について評価を行い、点数に応じて順位を競います。
使用する材料は毎年異なります。
  • デザインおよびコンセプト
    美しい架構となるよう構造の合理性だけでなくデザインも工夫します。
  • 耐荷重
    設計荷重1kgfに耐え、かつできるだけ設計荷重に近い荷重で壊れる架構を目指します。
  • 重量
    橋そのものの重量を軽くし、より合理的な設計を目指します。
2023年度
使用素材
母材
:紙ストロー、A4コピー用紙
接合部
:自由
  • Aチーム
    張弦梁を用いた軽量橋
    軽量化を目的に、荷重実験とモデルの検討を繰り返すことで、力の流れに合わせた材料の選定と配置を考えた。また、材料寸法を生かして架構の寸法を検討することで、廃材を最小限に抑えた。
  • Bチーム
    Da Vinci with Clip
    紙ストローを立体的に組み上げ、1つの材料に力が集中しない形にした。頂部の接合部はダヴィンチの橋を参考にし、その他の接合部はクリップを使用することで、接合部で破壊することを防いでいる。
  • Cチーム
    アーチトラス構造
    アーチを密実なマスから中空なトラスに置換することで発生する引張を下部折紙、圧縮を上部ストローへ集約する。上部材長の操作により橋としての形状や美観性・崩壊荷重を操作した。
  • Dチーム
    テント橋
    テントのようなフレーム感のあるデザインとし、接合部の崩壊でも母材の崩壊でもない、「架構の崩壊」として飛び移り座屈を誘導した。引張部材同士の接合にはストロー内部にテグスを通し、ブリッジ下部には紙を貼り短辺方向のスラストを処理している。
2022年度
使用素材
母材
:スチレンペーパー(1mm , 3mm , 5mm)
接合部
:スチレンのりもしくはセロハンテープ
  • Aチーム
    壁橋
    タイドアーチを採用し、上弦材と下弦材を繋ぐ束材を壁柱のような形状とすることで、通過する方向(短手)と景色を見る方向(長手)の2方向を明確に分離した。
  • Bチーム
    表裏一体
    一つ一つの小さな同形部材(個)をかみ合わせて一つの架構(集合)とすることで、部材の切り出しも、組み立ても容易な構造とした。また、平面はグリッドの抜けによる軽量感、立面は面の重厚感の感じるデザインとした。
  • Cチーム
    薄い橋
    「薄く」をテーマとし、最適な構造を追求した。最終的には、高ライズのアーチ形状とし、軸力分布に合わせて、脚部の断面を厚くする形状とした。その結果、作用点位置の厚さは、5mmとなり軽快で薄い橋を実現した。
  • Dチーム
    柔らかくて、硬い橋
    タイドアーチを採用した。上弦材を支える部分はトラス構造として部材数量を減らす、端部を切り欠くなど構造体の重量を低減し、効率のよく耐力を高める計画とした。
2021年度
使用素材
母材
:工作用紙(1枚5cmx10cmの組み合わせ)
接合部
:自由
  • Aチーム
    長スパン架構ー未来の日本橋ー
    歴史と多様な文化を表出する未来の日本橋を提案した。かつての太鼓橋を彷彿とさせるアーチを採用し、小さな菱形(=個)の集合で全体を構成した。
  • Bチーム
    材料の特徴を生かした単純梁
    載荷した際の力の流れを意識して、荷重の処理がいかに行われているかが明快である架構を目指した。製作の単純化、模型自身の軽量化などにも配慮した。
  • Cチーム
    組み上げるアーチ機構
    トラス構造、日本建築の組物の力学、アーチ形状の石橋から着想を得て、三角形断面の部材を噛ませるように接着することで、単純明快かつ丈夫なアーチ形状を構成した。
  • Dチーム
    軽さを追求した張弦梁アーチ
    紙という材料の軽量性を活かし、上・下弦材をアーチ状にした張弦梁構造を用いて流線形の形態にすることで、全体としての軽さとしなやかさ、剛性を備えた美しいデザインを目指した。
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