「病む人と出会い　病む人を支え　病む人に学ぶ」を理念とし、40年慣れ親しまれた植苗からウトナイ地区へ移転しました。地域に開かれた様々な医療提供・活動を促進する施設、患者や家族が安心感を得られる空間を用意しました。医師をはじめ医療従事者が誇りと責任感を持ち活動できる空間の設えと動線の確保をしました。分散していたデイケアも通所しやすい位置に併設設置し、外来動線とも繋がる工夫をしています。全開放病院として運営されてきた病院理念を損なうことなく、外来と病棟患者動線が緩やかに分離され3病棟を縦積みしました。敷地は函館本線沿線にあり沼ノ端駅から10分ほどに位置した宅地の外れにあります。「風の道」という散策路に二面が接し、落ち着きのある景観で治療環境としては好立地となっています。敷地中央の南北軸に病院を配置し東西で患者駐車場と職員駐車場を完全分離しています。北側には院外薬局と院内託児所を配置してます。2階～4階までの病棟は中央にスタッフステーションを設け、ロの字の周回廊下により病室・デイルームが囲む形態です。5階には職員用に樽前山の遠景も望める多目的室を設けリフレッシュの場として活用されています。