大阪を代表するビジネスエリアの梅田、芸術・文化エリアの中之島、高級繁華街の北新地に程近い場所に所在する。初代「堂島ホテル」は1984年に開業、その後四ツ橋筋に面する用地を取得、敷地を拡大、関西国際空港の開港に伴う市場拡大を狙い、1994年に再オープンした。建替え計画にあたり、数社による企画提案が行われ、効率的な平面計画と前代を継承する外観デザインを提示した当社案が選定され、その後マリオット・インターナショナルの アロフトホテルがオペレーターとして決定し、「アロフト大阪堂島」とリネームして実現に至った。デザインコンセプトは「対比」。江戸時代商都大坂を支える米蔵が並ぶ要の場所に位置したこと、開国後は西洋文化を受け入れた先端地域であったことによる日本文化と西洋文化の対比。気品と躍動感に満ちた繁華街である北新地と大阪の芸術文化の中心地である中之島との対比。頂部・中層部・低層部を分節する伝統的手法を採用する一方、コーナー カーテンウォールによる現代性との対比でシンボル性を高めている。インテリアではアロフトのコンセプトである、光・音楽・テクノロジーに堂島の歴史性を織り込み「対比」が創り出す未来の可能性を追求したデザインを展開している。