新工場を象徴する建築 -Industry and Craftmanship-
戸田建設成田工場の新規建替え計画に伴い隣接する事務棟もその装いを一新した。新事務棟は「Industry and Craftmanship」をコンセプトに工業製品と手づくり感の融合を目指している。
工業製品であるボックスカルバートを想起させる外観の中に、手作り感を感じさせる柔らかい木を挿入したBOX IN BOXの構成とすることで、本コンセプトを体現している。外観・構造は既存工場で作られたPCa部材で構成され、来訪者へ戸田建設の技術力をアピールし更なる受注へ繋げていく意図を込めている。
巨大な曲面を描く新工場の屋根とは対照的にマッシブで幾何学的な形態とすることで、新事務棟を工場の単なる付属的な建物ではなく各々の存在感を主張し引立て合うような構成を目指した。
また、コンクリートの素材感を主張し極限まで無機質に構成した外装とは対照的に、内装は壁・天井には本物の杉材、床にはホワイトオークのフローリングを用い、木の香りのする柔らかい事務空間を創出している。
OUTLINE概要
- 所在地
- 千葉県成田市
- 設計・監理
- 戸田建設一級建築士事務所
- 施工
- 戸田建設 千葉支店
- 竣工年月
- 2021年12月
- 構造
- RC造
- 規模
- 地上2階
- 延床面積
- 513.92m²