技術と地球環境の持続可能性を目指して
茨城県つくばみらい市みらい平地区の住宅街に立つ研修宿泊施設である。2023年に創業100周年を迎える建築主が、同市内に保有する技術研修施設「つくばセンター」と本研修宿泊施設を一体的に利用しながら技能者の育成と電気工事技術の継承を行っていく。各住戸は研修生の2名1室利用を想定した2DKプランを採用しているが、社宅・賃貸等の併用および転用も視野に入れて、建具の操作で1LDK利用も可能なフレキシブルな設えとしている。外装計画では、エレメントの構成を可視化するように目地割を行いつつ、RC造の質感と取り合う素材の質感を並べて丁寧な材料選定を行うことで、住宅街の空気と呼応するような建築を目指した。また「断熱」「省エネ」「再エネ」に配慮した設計を進めることで、共同住宅における省エネルギー指標である「ZEH-M (Net Zero Energy House) Ready」の認証を取得している。未来を支える技術と地球環境、双方の持続可能性に本施設が少しでも寄与することができれば幸いである。
OUTLINE概要
- 所在地
- 茨城県つくばみらい市
- 設計・監理
- 戸田建設 関東支店一級建築士事務所
- 施工
- 戸田建設 関東支店
- 竣工年月
- 2021年11月
- 構造
- RC造 一部S造
- 規模
- 地上6階
- 延床面積
- 1338.67m²