四季を彩る団地とつながる病院の新棟計画
福岡市南区にある病院の新棟整備計画である。UR都市機構が民間に分譲する若久団地の一部を取得して新棟を建設し、市道を挟んだ既存棟と上空通路で接続した。新棟は1階通所リハ・厨房、2階地域包括ケア病棟49床、3階回復期リハ病棟54床、4階療養病棟46床・病棟透析室の構成となっている。病棟は、スタッフステーションを中心としたバランスのよい病室配置とし、病室面積を広くとりながら個室率を高める計画としている。
3、4階の中央食堂部をカーテンウォールとすることで、雁行型の建物形状を活かしたメリハリのある外観計画とした。新棟2階と既存棟3階をつなぐ上空通路は、関係者協力のもと行政協議、申請を約1年かけて行い実現に至った。印象的なV字柱や歩行訓練を意識した設えなど、病院の強い思い入れを具現化することができた。
OUTLINE概要
- 所在地
- 福岡県福岡市
- 設計・監理
- 戸田建設 九州支店一級建築士事務所
- 施工
- 戸田建設 九州支店
- 竣工年月
- 2022年4月
- 構造
- RC造(B棟) S造(上空通路)
- 規模
- 地上4階
- 延床面積
- 7,217.16㎡