村田製作所のMLCC新拠点としてタイ第2の都市チェンマイから約25km南に位置するランプーン市に開設する工場。村田製作所としてのブランドを発信するとともに多くの雇用を確保する為、従業員に働きたいと感じさせる、地域のシンボルとなるデザインを目指した。新拠点として村田製作所標準仕様に捉われない新しいデザイン・新しい材料使用を試みている。
厚生棟はシンボリックな大庇を用いた水平器調のデザインで、軒天に木目調スパンドレルを採用した外観は自然を連想させる。採用面接等で使用するビジターエリアは村田製作所ブランド・カラーをイメージし、650席を有する食堂は70m×21mの無柱空間かつ全面カーテンウォールの開放的な空間となっている。工場棟は300m×112mの工程2フロア。2階工程エリアは40mロングスパンの無柱構造にすることで、製造機器レイアウトの自由度を確保。その他に屋外休憩所であるスカイテラスと一体になったバイク駐輪場棟、来客玄関となる守衛棟等を含む計12棟のプロジェクト。