「外部とつながるPMO」の実現を目指して
PMOシリーズとして標準仕様が確立されている中で、「外部とつながるPMO」を実現するべく関係者一同が力を結集した作品です。本敷地は狭小ながらも、コンセプトを実現するべく「一歩踏み込んだ検討」を試みています。
基準階EVホールと避難階段の効率的な配置は確認審査機関・消防とのねばり強い協議により実現したものであり、地下既存躯体の徹底した利用は上部解体後の現地実測により設計変更を経て調整されたものです。エントランスでは、オフィス利用者が開放感、高級感を感じるよう、大開口を設置して、クランクさせたアプローチに各種素材の質感を生かすメリハリをつけたコスト調整が必要でした。設備面においてはエアバリア方式を採用し、外壁サインのための点検用歩廊も標準化に寄与しました。一方でシリーズの特徴となるガラスカーテンウォールはPMOで初めて採用するサッシメーカーであったため、モックアップや見本を用い、確実にPMOのイメージを堅持・継続させています。これらの検討を通じて内部空間の最大化や広がりの創出を図り「外部とつながるPMO」が実現できました。
OUTLINE概要
- 所在地
- 東京都港区
- 設計・監理
- 戸田建設株式会社一級建築士事務所
- 施工
- 戸田建設株式会社 東京支店
- 竣工年月
- 2022年6月
- 構造
- S造(柱CFT造)
- 規模
- 地上11階
- 延床面積
- 4,301㎡
- 備考
- 撮影:川澄・小林研二写真事務所 浜田 昌樹