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業務施設
TODA BUILDING
アートとビジネスが交錯するまちに開かれた拠点 TODA BUILDING                       人・もの・社会と繋がる、ラボとしてのオフィス TODA CREATIVE LAB
戸田建設が1898年に中央区京橋に拠点を遷して以来127年目を迎える2024年、TODA BUILDINGが新たな本社ビルとして生まれ変わった。
これから100年の社会を担うことを使命に抱き、街を支える存在としてのあるべき姿の探究であった。
都市再生特別地区京橋一丁目東地区として2016年3月に都市計画決定を受け、「まちに開かれた、芸術・文化拠点の形成」「街区再編、防災対応力の強化、環境負荷低減」を目指した高さ約165mの超高層複合用途ビルである。
日本橋、京橋エリアは中央通りに対して間口の狭い短冊型の再開発が多い中、本計画は、戸田建設の旧社屋の投影面積と同程度の間口80m、奥行35mの広場を地域に開放している。その広場は、中央通りで行われる様々な都市のアクティビティーの受け皿となるとともに、その広場から連続する3層吹き抜けのロビー空間は、ワーカーや一般来館者が行き来し、日常的にアートとビジネスが交錯する場となり、新たなイノベーションが生まれることを期待している。また、広場全体を免震化することで、地震時に広場を含めた建物内外の安全性を高め、事業継続性(BCP)、地域継続性(DCP)に貢献する。
環境面では、超高層複合用途ビルにおける建物全体での「ZEB Ready」認証を取得したのは、TODA BUILDINGが日本初である。構造面では、コアウォール免震構造とすることで、上層階まで揺れと変形を大幅に低減し、世界最高峰の安全性を担保している。
都市の様々なアクティビティーを許容し、日本最高峰の環境性能・耐震性能を有したTODA BUILDINGが、アートを楽しむ人・ワーカー・まちの人々・京橋のまちとともに、長く愛され、親しまれ、新たな文化を創出することを期待している。

戸田建設がオフィスを構える8階~12階は、我々が開発した新技術やサービスを社員自らが働きながら体感・検証していくラボとしてのオフィス「TODA CREATIVE LAB」である。そこには、継続的に更新し変化していくことが可能な余剰スペースを確保し、様々なデジタル技術を採用した、スマートオフィスとした。
新オフィスのコンセプト「人が活きる場」は、働く人の自己発働を促し、コラボレーションを活性化させ、人の出会いから育まれる多様な結びが協奏する場を表現している。オフィスで働く「人」を大切にし、健康とウェルビーイングに配慮したオフィスを目指す。
部署間の境界を極力少なくし、"大きなワンルーム空間"とすることで、セクショナリズムの解消を図る。8-12階の吹抜けに配置したボイド階段、10-11階・11-12階を結ぶ大階段の近くには、ライブラリーやコラボレーションゾーンを設けることで、部門間を超えたコラボレーションによる活性化を図る。
建物の主要構造であるコアウォールや機械室を見える化することで、建設会社らしさを感じる内装とし、社員教育の場としても活用を促す。役員エリアには、トレーサビリティを確保した木材を不燃化処理した内装材として使用し、FSCプロジェクト認証(ゼネコン本社ビルでは国内初)を取得している。また旧作業着やヘルメットをアップサイクルした内装材や什器を用いることで、環境先進企業であることを発信する。
8階受付フロアに建設業の過去・現在・未来を楽しく学ぶ、体験型のミュージアム「TODAtte?」(トダッテ)を創設した。幅15mのLEDビジョンや360度円筒シアターなどの映像展示を中心に自由に散策できる計画とし、建設業の魅力を発信していく。
OUTLINE概要
所在地
東京都中央区
設計・監理
戸田建設株式会社 一級建築士事務所
施工
戸田建設株式会社
竣工年月
2024年9月
構造
コアウォール免震構造(RC造)、
一部S・SRC・CFT造
規模
地上28階・地下3階・塔屋1層
延床面積
94,912.79m²
備考
撮影 (外観・低層部)
    川澄・小林研二写真事務所
   (戸田フロア)  エスエス
PROJECT MEMBERプロジェクトメンバー
統轄
河野 利幸
監修
太田 隆司
加藤 亨
後藤 孝史
計画設計
中川 康弘
田嶋 友一朗
一條 真人
吉川 拓也
大嶽 伸
一本松 亜祐
構造設計
中原 理揮
塙 亨
清水 隆
桑 素彦
千田 啓吾
太田 行孝
川又 哲也
得能 将紀
知野 裕和
吉江 一馬
仁科 智貴
山本 愛
環境設備設計
細川 幸哉
高橋 寿
高橋 義行
福田 秀雄
磯部 滝夫
秋山 昌幸
山岸 一郎
白戸 精
平井 智也
建部 直弥
若尾 拓哉
BIM推進
北川 剛司
前田 聡也
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