森と川に包まれたカムイの庭にある、現代アイヌの酋長が籠る別荘
全ての自然現象には、カムイが宿る。この地の先住民アイヌの思想である。ラビスタ阿寒川は、森と川、山のカムイに包まれた場所に建つ、温泉が自噴する阿寒国立公園内にある情緒あふれるリゾートホテルである。建物は、高さを極力低く抑えてひっそりと森に溶け込みその一部となっている。内外装は、コンクリート打放しや、北海道産の木、石の自然素材を用い、色彩はアースカラーを基調としている。客室は、森と川に向かって配置され、ベンチに座りながらや、檜風呂につかりながら阿寒川の清流を愛でることができる。敷地内に自噴する温泉を利用し大浴場、露天風呂ではかけ流し風呂としている。一方温泉熱は、熱交換によってホテル内の給湯やロードヒーティング等に利用され省エネルギー化を図っている。
OUTLINE概要
- 所在地
- 北海道釧路市
- 設計・監理
- 戸田建設株式会社一級建築士事務所
- 施工
- 戸田建設株式会社 札幌支店
- 竣工年月
- 2015年7月
- 構造
- 鉄筋コンクリート造
- 規模
- 地上4階
- 延床面積
- 5,177m²