精神科医療の変革を見据えたユニット型病棟
本計画地に新棟166床+既存棟109床、菊池有働病院に195床を持つ、熊本県の精神科医療の中枢を担う施設である。 1フロアに4つのユニットを配置し、性別や重症度による使い分けと機能分化により、ユニットの独立化を可能としている。また、国の重視する「入院医療の短縮化、訪問支援の充実、認知症患者の早期退院」を見据え、4床室は将来の個室化を想定したモジュールとした。 病棟の中心には全ての患者が集まることのできるデイルームを配置し、大きく開かれた開口からは荒尾を代表する景色である有明海と万田山、そして、春の訪れを伝える桜並木を望むことができる。これらの風景が症状改善の一役を担ってくれることを信じている。
OUTLINE概要
- 所在地
- 熊本県荒尾市
- 設計・監理
- 基本設計:
株式会社硯川設計
基本設計協力・実施設計・監理:
戸田建設株式会社一級建築士事務所
- 施工
- 戸田建設株式会社 九州支店
- 竣工年月
- 2017年5月
- 構造
- 鉄骨造
- 規模
- 地上5階 地下1階
- 延床面積
- 8,852㎡
- 病床数
- 166床(精神科急性期病棟・精神療養病棟・認知症治療病棟を想定、 既存棟109 床の精神療養病棟を含めて、計275 床)