現代建築と伝統建築の共生
既存境内に立地する納骨堂は、後世に残る格式のある建物という施主の想いを受け、地上部は木造社寺建築の様式であるが墓地埋蔵法の準耐火要件をクリアする為、鉄骨造としている。伝統社寺建築の木割に沿った仕様、寸法体系の中に鉄骨構造部材を違和感なく納めている。又斜面地に立地し本堂他既存建物との調和や新たな『場』による境内の空間価値の向上を目指して計画。地下1階部分は半地下で斜面側がをオープン形状とし地上部の伝統建築を地下部の現代建築で受ける形態としている。高欄を巡らした回廊下端にスリットガラスを設け、浮遊感を持たせて現代建築と伝統建築の共生を図っている。内部は納骨壇(墓地形状)・納骨ロッカー・位牌棚で構成。地下の納骨室内部は将来計画としてスケルトンとなっている。
OUTLINE概要
- 所在地
- 東京都町田市
- 設計・監理
- 戸田建設株式会社 横浜支店 一級建築士事務所
- 施工
- 戸田建設株式会社 横浜支店
- 竣工年月
- 2015年6月
- 構造
- 地上部:鉄骨造
地下:鉄筋コンクリート造
- 規模
- 地上1階 地下1階
- 延床面積
- 209㎡