豊浦町とともに響灘と寄り添う病院
下関市の北西にある日本海(響灘)に面した場所に位置する。下関市より山口県済生会が譲渡を受けるにあたり、老朽化する建物の改善と、275床・17診療科の現行規模の維持を条件に、2014年にプロポーザルコンペで選定された。新病院は急性期病床144床、地域包括ケア病床45床、療養病床86床からなるケアミックス型で、急性期から回復期・慢性期をカバーする地域密着型の病院である。
1階に外来・放射線等の診察・検査部門と、薬剤・厨房等の供給部門を配置。2階は手術室と外科系病棟、3階は内科系病棟と管理部門、4・5階は1フロア2病棟の病棟構成とし、関連部門の近接配置等による合理的でわかり易いゾーニングにより患者様にもスタッフにも優しい施設計画に配慮した。メインファサードはS造で構成され、リブ付押出成形セメント板を採用し、水平ラインを強調する為、縦目地を目立たせない色を選定した。また、本社設計と広島支店によるフロントローディングのパイロット案件で、各設計フェーズでの不確定要素や内在するリスクを事前に共有しながら課題解決に取り組んだ。
OUTLINE概要
- 所在地
- 山口県下関市
- 設計・監理
- 戸田建設株式会社一級建築士事務所
監理:大旗連合建築設計株式会社
- 施工
- 戸田建設株式会社 広島支店
- 竣工年月
- 2019年3月
- 構造
- 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造
- 規模
- 地上6階
- 延床面積
- 16,768㎡