国際輸送、ロジスティック、国内輸配送機能を備えた三位一体型物流拠点
成⽥⽀店は、成⽥空港から約15分という⽴地に位置し、従来の集荷、配達業務だけではなく、通関、流通加⼯、保管を⼀括で運⽤出来る、国際複合型ロジスティクスが可能であり、また、在庫管理・全国発送を⼀括で提供できるロジ・トランス機能も備えたターミナルである。
倉庫棟は、その成田支店に併設されたBTS倉庫(入居予定テナントの要望に応じて建築された物流施設)であり、空港至近の立地条件をいかし、セイノーホールディングスと資本・業務提携している株式会社阪急阪神エクスプレスが1棟貸借し、国際流通ハブとして運営する施設である。倉庫棟、ターミナル棟は隣棟配置され、それぞれの荷捌場・プラットホーム庇を先端で接続し、雨天時の搬送動線を形成している。そのため、両棟は建築基準法上同一棟となり、別会社のターミナル棟設計者とは、庇の構造計画、庇下空間の防火区画回避、取合い納まりなどの課題を協働で解決にあたっている。
倉庫棟の階構成は、1階はほぼ全域が保税蔵置場、2階はロジスティックセンター、屋上は通勤者のための屋上駐車場となっている。設備上の大きな特徴としては、保税蔵置場としてのセキュリティ強化、冷蔵冷凍庫(定温庫20℃、冷蔵庫5℃、冷凍庫-20℃)の設置、またBCP対応としての非常用発電機の設置があげられる。
OUTLINE概要
- 所在地
- 千葉県成田市
- 設計・監理
- セイノーエンジニアリング・
戸田建設株式会社 千葉支店・名古屋支店
一級建築士事務所
- 施工
- セイノーエンジニアリング・
戸田建設株式会社 千葉支店
- 竣工年月
- 2019年6月
- 構造
- 鉄骨造
- 規模
- 地上2階
- 延床面積
- 27,718㎡