次世代を担うビジネスパーソンを育成するキャンパス
桜美林学園が私立大学で初めて導入した学群制教育の充実に向けた環境整備の一環として、ビジネスマネジメント学群及び大学院経営学研究科を新宿区百人町に移転するキャンパス整備を行った。都心の立地を活かし、社会と積極的に関わりを持つ、高い倫理観と信念をもった人材育成を後押しするキャンパスを目指した。
地域に開かれたキャンパス「University Without Walls」の理念に基づき、前面道路から建物を大きくセットバックさせ、アプローチ空間を前庭として整備し、人が溜りコミュニケーションが誘発される場を創り出した。建物ファサードは、多目的ホールを内包するマッシブなボリュームを白を基調とした外壁から大きく跳ね出させることにより、大学施設としての力強い個性を表現した。また、2階レベルには、60mを超える壁面緑化を施し、桜並木とともに人と建物と街を緑で繋ぐことを試みた。
建物内部では、奥行き100mを超える長大な空間を活かすため、中央部分に吹抜空間を設け、ラウンジやラーニングコモンズなどを周りに配し、学生の多様な活動が表出し、一体感のある空間を創り出した。
今後、学生自らの手により建物が特別な居場所に変わり、その中で多くを学ぶ施設となっていくことを期待している。
OUTLINE概要
- 所在地
- 東京都新宿区
- 設計・監理
- 戸田建設株式会社一級建築士事務所
株式会社リシャール・ブリア・ アソシエイツ
- 施工
- 戸田建設株式会社 東京支店
- 竣工年月
- 2019年1月
- 構造
- 鉄骨造
- 規模
- 地上5階
- 延床面積
- 16,577㎡