官民連携によるすべての人に開かれた多目的アリーナ
青森県八戸市、JR八戸駅前に面する通年型アイスリンクを中心とした多目的アリーナである。土地は市から定期借地し建築・運営を民間で実施し、スポーツを中心とした賑わいの創出を担っている。平日を中心にアイスリンクを一般開放し市民スポーツや学校教育の場となり、多数のアマチュアアイスホッケーチームの練習場所として利用されている。一般的なアリーナに比べ、市へ利用枠を提供し年間使用料を受け取るスキームにより高稼働率のアリーナ整備の形を実現している。体育館的スポーツ施設からアリーナ型観客席を備えたスポーツ施設への移行を目指し、多目的アリーナとして観る価値を高める為、単一のスポーツに限らず多目的な競技・興行を受け入れることができる計画とした。
アリーナ内は内装色を黒一色で統一し背景に徹することで、競技面に観客が集中できる環境とした。エントランスは外部との視覚的な連続性を持たせ、ガラス・アルミ・木の表現に統一することでアリーナ内との対比を強める構成とした。
OUTLINE概要
- 所在地
- 青森県八戸市
- 設計・監理
- 戸田建設株式会社 東北支店 一級建築士事務所
- 施工
- 戸田建設株式会社 東北支店
- 竣工年月
- 2019年10月
- 構造
- 鉄筋コンクリート造 鉄骨造
- 規模
- 地上2階
- 延床面積
- 7162.20㎡
- 備考
- プロジェクトマネジメント:山下PMC
クリエイティブディレクション:佐藤可士和
デザイン監修:SAMURAI
写真:太田 拓実