大学から街へ学びの風景を広げる、地域、人、環境に配慮したキャンパス
東京あだちキャンパスは建学の精神「人間愛」と「校風」を大切にし、育まれた「文教ブランド」を伸ばす3つ目のキャンパスとして開設された。多くの人に愛される開かれたキャンパスを目指して、周辺環境との連続性をテーマとして、大学と街が相乗効果を生み出し、大学から街へ広がる学びの風景「ラーニングランドスケープ」を描く。キャンパスは花畑の歴史を担う既存樹を中心とした広場「ケヤキコート」を配し、東西南北に延びる3つのモール、緑豊かなオープンスペース、それぞれが作用して、波紋状に活動の場が大学から街へと広がる。
建物は機能ごとの特色をもつ複数の棟を、ケヤキコートを中心に配している。学生の交流の場であるコモンズを各所に設け、2階レベルの回遊デッキ「アクティブリング」で繋ぐことで、機能連携と横断的学習交流の深化を図り、学びの多様性がキャンパス内に循環する。
地域とともに歩み、人々に親しまれる施設とすべく、大学と街に安心安全な場を提供し、避難場所を提供するBCP拠点としての役割も果たすとともに、自然エネルギーを活用し、ZEB Readyを達成する、あらゆる環境面へ配慮したキャンパスを実現した。
OUTLINE概要
- 所在地
- 東京都足立区
- 設計・監理
- 基本設計・監理:日本設計
実施設計 :日本設計・戸田建設共同企業体
- 施工
- 戸田建設 東京支店
- 竣工年月
- 2021年2月
- 構造
- RC造・S造・システム建築
- 規模
- 地上5階
- 延床面積
- 25,330.84m²
- 備考
- CMr:山下PMC