SPIRIT TO THE FUTURE
本計画は、京橋一丁目東地区において、東京都市計画都市再生特別地区を適用した当社と株式会社永坂産業による2街区一体の開発により、「地域の発展・東京の魅力向上」を目指している。
歩行者空間の拡充、広場空間の確保、環境負荷の低減、八重洲公共駐車場へのバリアフリー動線等を整備することで地域環境を改善し、東京の都市再生に貢献する取り組みを実施していく。さらに情報発信の場の創出、誰もが気軽に芸術文化を体感できる機会や若手芸術家の育成により、まちに開かれた新たな芸術・文化拠点を形成し、東京の魅力の向上・強化を図る。
計画地は、「東京駅周辺地域」の中で銀座と日本橋をつなぐ中央通りと、東京駅からのシンボル軸となる八重洲通りの交差部に位置している。この地域は、東京文化ビジョンにおいて「特徴的な文化資源を持つ地域」として位置付けられ、多くの文化施設を中心として豊かな文化地域を形成している。文化都市・東京を実現する取り組みとして、都市開発と連動した文化資源の整備と、魅力・にぎわいにあふれた国際的な商業・観光拠点の形成に大きな期待がかかる。
若手芸術家の作品制作を支援する創作・交流施設、これら作品を国内外に向けて発信する情報発信施設を整備し、次世代を担う若手芸術家の育成基盤を提供する。さらに、次世代芸術家とオフィスワーカーとの交流イベントや、一般向けのワークショップなどの創作活動を支援する創作・交流スペースを提供することで、より多くの人々の次なる活動を促進する。
情報発信施設では、デザイン品の展示・販売や芸術家・デザイナーを招いたレクチャーの開催等を予定している。多世代に向けた芸術文化の発信による芸術文化の変革を促進する環境を創出する。
ミュージアムタワー京橋内にあるアーティゾン美術館では、約 2,100 ㎡の面積をもつ展示空間に、古代美術、印象派、日本の近代美術、日本近代洋画、20世紀美術そして現代美術まで 2,800 点以上にのぼる多様な石橋財団コレクションの中から独自性豊かな企画で紹介していきます。
新しいアーティゾン美術館のコンセプトは「創造の体感」。創造を支える場として、コレクションの鑑賞だけでなく作家の創造性や時代に触れ、訪れる方がそこから創作意欲を得る機会を提供していきます。
「アーティゾン美術館」は 2020 年 1 月に開館する予定です。
※アーティゾン美術館は 2019 年 7 月に、それまでのブリヂストン美術館から館名を変更しました。
中央通りに面し間口約120mにも及ぶ(仮称)アートスクエアでは、2街区一体となって芸術文化関連のイベントを開催するなど、年間を通じて様々なエリアマネジメント活動を展開していく。また(仮称)アートスクエアを介して両街区のエントランス等に設ける屋内の展示空間が連続することで、来訪者が屋内外を広く利用できる一体的な空間の創出を目指している。
2つの街区が一体となり芸術・文化を都市へ発信することで、広く京橋の地に多彩なアクティビティが生み出されることを期待している。