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Architectural Design Division
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建築ができるまで
STORY
-唯⼀無⼆となるフラッグシップオフィスを⽬指して-
本計画は、施主であるセゾンリアルティによる新橋・汐留地区に堂々とそびえ⽴ち、視線を集める圧倒的な存在感を放つ新築オフィスビルシリーズの第⼀弾であり、新時代のビジネスを牽引するパイロット・フラッグシップオフィスです。約50坪の狭隘で特徴的な形態の⼟地に対し、12階建てのRC造を計画しました。
プロジェクトメンバー
福島 ⼤地意匠設計 ⼊社8年⽬
渡邉 貴博構造設計 ⼊社8年⽬
⻄原 慧機械設備設計 ⼊社7年⽬
平井 智也電気設備設計 ⼊社13年⽬
01.場所の特性を活かす

敷地は新橋、汐留、銀座という東京を代表する⾼密度なオフィスエリアで、敷地⾯積が約230㎡(都市計画予定地を除くと約160㎡)といった狭隘で特徴的な敷地であり、『場所のポテンシャルを最⼤限に活かしたフレキシブルコンパクトオフィス』を⽬指しました。
本計画では、都市計画道路予定地を除く敷地形状のトラぺゾイド(台形)フォルムをそのまま外観形態の特徴として表現させています。また、都市計画道路予定地分の容積である、4層分のボリュームを上乗せし、12階建てとして、フロア⾯積を確保しています。⼤通り⾯についてはトラぺゾイドの斜辺にビジョン部をもうけることで開放的な執務スペースを実現しています。

⼤通りに⾯する都市計画道路予定地は、期限限定となる低層建物を建てず、建物は⼤きく引きをとり緑豊かな空間とすることにより、⾼密度オフィスエリアにおけるコンパクトオフィスには無い、贅沢で緑あふれるアプローチ空間を実現しました。また、近くの汐留地区の緑化と併せて、まちのグリーンベルト形成に⼀役を担いました。



本計画は、下記の法規制について条件の基準値を超えないことで、法規制の基準を綿密に読み解き、⾮常⽤エレベーターなどの付帯設備の設置義務を戦略的に回避しています。また、9〜12階のセットバックという制約を、外観デザインの主軸となる⽔平ラインの協調と昇華させ、洗練された機能美を体現しています。

1500㎡以下の場合
1500㎡以下の場合
2000㎡以下の場合
500㎡以下の場合
避難上有効なバルコニー
200㎡以下の場合
200㎡以下の場合
(事務所の場合)
02.狭隘な敷地に⼩型断⾯を積層した建物計画

本計画は、限られた敷地の中に⼩型平⾯を計画可能な⾼さまで積層させた建物でした。
塔状⽐は重⼼位置において6.5(短辺⽅向では10を超える)と⾼く、⾵揺れに対する居住性能確保が課題でした。計画段階では、S造案とRC造案をそれぞれ検証し、居住性能確保の観点および当時の鋼材の価格⾼騰や納期⻑期化を背景にRC造を採⽤しました。また、荷重指針にて計算による居住性能の確認を⾏いつつ、建物の平⾯形状が台形かつ⾼塔状⽐であったため、最終的な性能確認のため⾵洞実験を実施しました。
建物が地震⼒を受ける際、転倒モーメントと呼ばれる転ぼうとする⼒が発⽣します。
⾼塔状⽐の建物ではこの⼒の影響が⼤きくなるため、本建物では、杭の引き抜き抵抗⼒確保のため⽀持層に⼗分に根⼊れをし、⼀部の杭では⾼い引き抜き耐⼒を確保できるMe-A⼯法を採⽤しました。また、元々敷地には既存の建物が建っており、既存躯体解体を最⼩限に留めるために、既存杭を避けることで、杭の配置が柱の直下とはできない箇所がありました。⼀⽅で、地震時に柱に⽣じる⼤きな軸⼒を確実に杭に伝達しなければならないため、柱と杭の偏⼼量が⼤きな範囲では、剛強なマットスラブを採⽤し、複数の杭と柱脚を⼀体化することで柱から杭への応⼒伝達に配慮しました。




本計画では、鋭⾓部に⽊柱と天井、低層階に視線制御の機能を持つ⽊ルーバーを採⽤し、⽊の⾹りを感じる⼼地よい執務空間としています。⽊柱は、地震⼒を負担せず⽚持ちスラブのクリープたわみ抑制に寄与する柱であり、準不燃塗料を採⽤することで、燃え⽌まり層を不要とした420㎜⾓サイズをそのまま現すことができています。またこの⽊柱により、先端部スラブを150㎜と薄くすことができるため、⽊の⼼地よさが感じられる、軽やかで開放的な空間を実現しております。


本計画は、敷地形状をそのままフロア形状に活かし、コアを隣地側に寄せて、⼤通りに⾯した斜辺をワイドビューのガラス⾯とすることで、コンパクトながら開放感ある執務空間を実現しました。さらに、限られた建築⾯積の中でシャフトスペースを最⼩化しレンタブル⽐を⾼めるとともに、幹線にバスダクトを採⽤することで複数フロア利⽤時の負荷分散にも対応しました。これらの⼯夫は、意匠・構造・設備設計者の綿密な協働によって結実したものです。

03.施主と共に創り上げ、さらにその先へ

本物件は、セゾンリアルティによる新築オフィスシリーズの第⼀弾として位置づけられるフラッグシップオフィスです。施主としても新たな指標を打ち⽴てるべき重要な計画であったため、企画設計段階から幾度となく打合せを重ね、共通のルールを築きながら作品づくりを進めました。
この取り組みで確⽴した設計思想や品質基準は、今後展開されるシリーズ物件においても継承・発展させ、さらなる価値創造を⽬指します。
04.企画設計から設計監理業務までを通して

本プロジェクトは、企画設計から現場での設計監理まで、本社設計チームが⼀気通貫で取り組みました。建物の引渡しに⾄るまでには、⽀店の営業部⾨や施⼯部⾨、本社設計部⾨をはじめとする多くの関係者が連携し、「オール⼾⽥」として⼀丸となって推進しました。この強固な協働体制こそが、プロジェクト成功の⼤きな要因となりました。


